入選》
大漁に波の眩しい乱反射 まこと
幸せが眩しい娘里帰り 颯爽
逢える日の今朝の鏡が若く見せ 喜宏
ドライブの夕陽眩しい旅の余韻 のびた
青春のアルバムにある眩しい日 なごみ
ラジオ体操眩しい風と並ぶ過疎 喜宏
うつむいて君が笑っただけなのに ミモリ
どん底に差し伸べられた眩しい手 むーんらいと
泥んこの顔が眩しいボランティア さだお
復活の光眩しい盆踊り 雨水
佳作》
③青春の真ん中君の白い襟 ちかよし
②銀鱗のきらめき竿が弓になる 颯爽
①ラジオ体操朝陽のシャワー浴びながら 雨水
準特選:人妻を眩しく見たら罪ですか 清展
選評 美しいものは素直に認めよう。見るだけですから。
特選:ライバルの笑顔眩しい優勝旗 まゆみ
選評 負けたくやしさはもちろんあるが、同志として相手を讃えているところが見える。
軸吟 雲のない不安 まぶしすぎる青
次回の題「包む」
●累計点数と順位
1喜宏3.4
2颯爽3.2
3むーんらいと3
4まゆみ2.5
4よーこ2.5
6よしひさ2.3
6雨水2.3
8ちかよし2.2
9のびた2
9まこと2
9なごみ2
12清展1.4
13たかこ1.2
14さだお1
14春爺1
14ミモリ1
14よったま1
14恵1
●折句【あつい】 16名 29句
事務局選》
アイデアが次々と湧くいい会議 まゆみ
アザラシの付き合いもあるイルカショー まこと
アクセサリーつけてないけどいい女 よしひさ
雨上がり月にしっとり石畳 颯爽
あの頃は冷たくされても言い寄った のびた
アメリカへついつい乗った要らぬ世辞 なごみ
明日なら都合がつけば行くつもり ミモリ
アッシーは辛いデートの行き戻り 清展
アララララ椎間板が痛みだす むーんらいと
あさがおの蔓で三つ編みいい感じ 雨水
会いたいとついに本音を言っちゃった 十六夜
「あ・い・つ」
ア・イ・シ・テ・ル言って泣かした罪なやつ 春爺
愛妻が痛いところをついてくる さだお
よーこ選》
人 あとは愛繋ぎあわせて生き上手 喜宏
選評 ずーっと続く愛は疲れます。ときどき休んで繋ぎあわせて。
地 相棒とつつく肴といいお酒 いそこ
選評 いろいろあったけれど、長く過ごして来た夫婦の映像がみえます。
天 あの日から月に帰って行った人 ちかよし
選評 きっと、仕方のない別れだったとあきらめしょう。感情が書いてないがそう思える。
軸 あれこれとつまんでいたら胃拡張
◎折り句「そ・う・だ」 16名 29句
事務局選》
騒動も恨みも越えてダイア婚 まこと
そしてまたうまい話に騙される ちかよし
双肩へ受けた期待がダンクする いそこ
ソロパート上手く歌えて大拍手 よしひさ
粗相してうだつ上がらぬ駄目な俺 春爺
粗茶ですとうなじ眩しく黙り込む 颯爽
そっくりだ生まれた孫を抱きしめる のびた
空の青うきうき夏を抱きしめる なごみ
即入選うれしくなってダンシング ミモリ
そうだろう嬉しがらせた騙し討ち 清展
創作に右脳がさえる台所 むーんらいと
そそくさと打つ手は打って第2幕 さだお
それからを嘘で固める断面図 十六夜
よーこ選》
人 ソーダ水海の香りを抱いている 雨水
選評 独り旅もいい。二人で海辺のカフェもいい。ソーダの泡がいい時間を包んでくれそう。
地 損得のうまい喋りに騙される 喜宏
選評 電話や訪問詐欺の多い現代を詠んでいる。
人は損得で判断してしまう悲しい性をもつ。
天 即席のうどんをすする妥協案 まゆみ
選評 折句とは思えないほどの上手い川柳です。
即席とどうしようもない妥協がぴったり。
ズルズルすする音も聞こえそう。
軸 外づらも内づらもいいダークホース
次回の折句の題 「た・べ・る」 「う・ご・く」
9/20 締切
●累計点数と順位
1喜宏4
2まゆみ3
3ちかよし1
3のびた1
3いそこ1
3まこと1
3雨水1