つばさ101号
●つばさ101号から10句
絡み付く情念に似て草書体 平瀬 芙蓉
世間体死語になってる都市に住む 外園ピアノ
正直者嘘だとわかる嘘をつく 勝田みどり
ほめられて回転木馬走り出す 大園やす子
吐き出した言葉に身体縛られる 黒川 孤遊
ノーベル賞まず妻讃え光り増す 迫 竹馬
還暦の祝いに届く白髪染 田中 山奥
時間というふるいにかけて残るもの 春田あけみ
とりあえず今日という日を生きてみる 堂下モクレン
月刊誌編み上げた日の深呼吸 石神 紅雀
国文祭から1年が経った。
去年の今日も、こんなひんやりとした朝だった。
手伝いをもらうための娘二人を起こして、バタバタと準備をする。
こういう時に限って、帯がうまくいかない。
8時集合の現場には緊張感がみなぎっていた。
思いがけないことが起こる。
玄関の段差につまづき男性が顔にケガをされた。
なかなか血が止まらず、焦った。看護師さんをお願いしていてよかった。
・・・長い一日が、懇親会のステージの万歳で終わった。
去年の川柳マガジン誌10月号に福岡の城後朱美さんの投稿があった。
こんなみなさんの応援があったから、無事に終えることができたのだ。
朱美さんありがとうございました。
今年は愛知国文祭へ、ゆっくりと参加させていただく。