句意
先日の県民大会の大会句だ。昨日は午前中が川内川柳勉強会で、午後は夢修さん宅の「歌おう会」。
歌おう会に来られた元高校国語教師のO氏が夢修さんに、開口一番「おめでとうございます。素晴らしい句でした。もう本当に、文句のつけようのない素晴らしさでした」と。氏、いわく・・・「面舵」の一言で右傾化を詠み、「戦禍嗅ぎ取る」の表現の巧み、またそこを「生き残りで」締める・・・
私はそこまで読み切れていなかった。
面舵で右傾化・・・ は~・・・航海のことまでしか考えが及ばなかった。氏は夢修さんと俳句をされている。川柳の奥深さに恐れ入った。選者の馬場ナオミさんの選評を聞いたが、「右」という言葉があったかな。しかしこの句を特選に選んだ彼女も大したものだと思う。
ところで、今朝の新聞に私の絵が掲載された。2月の投稿を4月の事前投句まで待って掲載してくださったお礼状を、新聞社の担当に絵手紙で出した。そしたら思いがけずイラストで掲載してもいいかとの電話をもらい、名前はどうしますか?とのことだった。お礼状は協会長名だったので。最初は主婦と本名でとお願いしたが、やっぱり「今」だからこちらの方にしてもらった。こんないい場所に掲載してもらって気恥ずかしい。それにこの絵は「こうやって描きましょう」のテキストを見て描いたもので、オリジナルではないところも気が引けている。川柳で言えば「焼き直し」のようなものかと・・・
うしろめたさに新聞閉じる冷めたお茶 紅雀
そしたら健治さんへのお悔やみ記事が2題。その一つが一天さん。ここで本名をしりましたが
どこかで見たようなお名前でもあります。
生保勤務中はいろんな所へお邪魔していますのでもしかしたら?
句意は
本人と
読み手では大きく異なる場合がありますが
面舵、取り舵の右・左をそう解釈されましたか。
深いです。
おみごとです。
政治的な句をそのまま出すのも芸のないこととちょっとひねったところを見出してもらえてうれしい限りです。
戦中に鶴彬のようなプロレタリア川柳作家が身の危険もかえりみずものすごい句を残しているのは皆さんご承知のことです。逆に本意を言外に隠しながら検閲を嘲笑っていた川柳・
俳句作家がいたことも事実です。
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子
蝶堕ちて大音響の結氷期 富沢赤黄男
などは代表的なものです。
でも、まあ拙句はこのような有名な俳人のものと比べられるほどのものではありませんが、無い知恵を絞った努力を認めてもらえたところが望外の成果でした。
ありがとうございました。お礼まで。
O先生の解釈に頭を打ちのめされた思いでした。一体どれだけの人がそこまで読み切れていたのでしょうか。「選」の大変さも改めて思うことでした。
でもその前に、宮崎も熊本もあるんですよね…。